不動産を売る時の「物件調査」とは?

不動産を売る時の「物件調査」とは?

 

不動産を売る時の「物件調査」とは?どんなことを調査するのでしょうか。安全に取引をおこなうためには、この「物件調査」が最も重要なポイントとなります。

不動産会社に不動産の売却を依頼すると「物件調査」が行われます。 この記事では、物件調査で行うこと、中でも特に現地調査について解説します。

不動産の売却依頼を受けると、まず最初に売主の本人確認を行います。 不動産の売買は大きな金額の取引になるため、本人以外が売主になりすます「地面師詐欺」などを防ぐためです。それから物件の現況について売主が知っている内容のヒアリングもおこないます。

物件調査の内容は多肢にわたり、それぞれがより細かい内容となりますが、要約すると主な調査事項は次の5つです。

①現地での調査
②法務局での調査
③役所での調査
④インフラ設備の調査
⑤市場・取引事例の調査

これらの調査によって得られた情報を総合的に判断して売却価格を査定し、売主に妥当な価格を提示します。

 

現地調査で調査すること
現地調査では実際に売却不動産に出向き、次のような項目について調査します。

①地形(土地の高低、傾き、地質など)
②道路(現地に至る道路の状況や接道状況など)
③境界(境界標の有無、越境など)
④公図との整合性
⑤建物の状況
⑥インフラ設備の確認
⑦近隣の土地の利用状況(利便施設や嫌悪施設の有無)
⑧公共交通機関の利便性
⑨騒音や異臭などの状況
⑩事故や災害の有無

調査内容を詳細にリスト化した現地調査チェックリスト

 

※マンションと一戸建て・土地の調査ポイントの違い※
物件調査の内容は、売却する不動産の種類により重視されるポイントが異なります。 一戸建ての場合は土地が重要な要素になるため、境界の有無や越境がないかがとても大事なポイントです。また、前面道路の種類幅員と接面の長さも重要です。
一方、マンションは管理状況によって評価が大きく変わります。 そのため、マンションの規約や管理状態が重要な要素になります。

以上のことから、それぞれの重要な調査ポイントは以下のようになります。

【マンションの場合】
共有スペースの状態(ポストや廊下、エレベーターなど)
管理状態、管理規約の確認(ペット飼育の可否、楽器演奏の制限、ゴミの出し方など)

【一戸建てや土地の場合】
接道状況
土地の埋設物
基礎の状態、雨漏りの有無
日当たりの状況など

 

物件調査は、正しくおこなわないと売却後に思わぬクレームを受けたり、トラブルに巻き込まれたりする原因となるため、慎重に調査することが大事です。

監修者情報

  • 代表 稲葉 昇久
  • 株式会社チームニッコークリエイティブ
    松戸不動産情報館

    代表 稲葉 昇久

    代表挨拶

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