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土地を売るなら知っておきたい「確定測量」と注意点
土地を売るなら知っておきたい「確定測量」と注意点
土地を売却するときにとても大切なのが「確定測量」です。確定測量とは、土地の境界線を正確に測り、隣の土地の所有者と立ち会って「ここが境界線です」と正式に確認する作業をいいます。これによって、売る土地の面積や形がはっきりし、買主に安心してもらえるため、スムーズな取引ができるようになります。
確定測量は、専門家である「土地家屋調査士」に依頼して行います。調査士は、古い地図(公図)や登記簿を調べ、現地で測量し、隣接する土地の所有者に立ち会いをお願いして、境界線を一緒に確認します。全員の合意が取れると「境界確認書」という書類を交わし、正式な「確定測量図」が作成されます。この図面があることで、売買契約も安心して進められます。
確定測量の費用は、一般的な住宅地の土地で30万円から80万円程度が相場です。土地の広さや形状、隣接する土地の数、周囲の状況によって金額は変動します。隣地の所有者が多かったり、変形地だったりする場合は、さらに費用が高くなることもあります。
ただし、問題が発生することもあります。たとえば、隣の土地の所有者が亡くなっていたり、誰が管理しているのかわからない場合です。このようなときは、戸籍をたどって相続人を探したり、場合によっては裁判所に「不在者財産管理人」の選任を申し立てる必要が出てきます。これには数か月以上かかることもあり、追加費用も必要になります。
また、売ろうとしている土地に接している道路が市町村など自治体の所有地だった場合も注意が必要です。この場合、自治体と土地の境界確認を行う「官民境界確定」という手続きが必要です。自治体への申請から現地立ち会い、境界確定までに数か月かかることが一般的で、進め方には注意が必要です。
こうした複雑な手続きに不安を感じるかもしれませんが、多くの場合、不動産仲介会社がサポートしてくれます。売却を依頼した仲介会社は、必要に応じて土地家屋調査士を紹介したり、隣地所有者や自治体との調整を手配したりしてくれます。また、測量にどれくらい時間がかかるか、どのタイミングで進めるべきかといったアドバイスもしてくれるため、まずは相談してみると安心です。
確定測量には手間と費用がかかりますが、これを怠ると後から境界トラブルが起きたり、売却価格の減額や契約破談につながるリスクもあります。土地をスムーズに、より良い条件で売るためには、確定測量を早めに進めることが成功への第一歩です。
お困りのとき、ご不安、ご心配なことが出てきたときは、専門のスタッフがお話をお伺いいたします、土地家屋調査士との連携もしております!松戸不動産情報館にご相談ください!
監修者情報
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株式会社チームニッコークリエイティブ
松戸不動産情報館代表 稲葉 昇久